打ち込むこと

全身全霊で何かに明け暮れることができる人は幸せそうだしかっこいいなぁと思う。そんな人は僕のように何をやってもどこか煮え切らないような人が想像もできないようなところへとさっさと行ってしまう。

あらゆる感覚が麻痺したまま、目の前のちんけな快楽に身を任せているうちに1日が過ぎてゆく。鈍くて捉えどころのない不安は、当然、今の生活や環境を一変させる原動力にはなり得ないんだ。床に電流を流して育てられた犬は、電流が流れていない床もあるゲージに入れられても、全てを諦めて電流が流れている床から動こうとしないという鬼畜な実験結果があるらしいけど、ぼんやりした危機感や不快感を抱きながら、1日1日を誤魔化してゆくなんてまさにそれだなぁと思う。

今日から頑張るぞって気持ちも、毎朝そう思っているうちに、日常に飲み込まれてゆくんだよぁ。