正月

冬休みも残すところ二日。

休み明けに備えるため、昨日実家から帰省した。

 

いつものことながら、僕だけが周囲から取り残されているような、そんな気分になった。帰省するたびに遊んでいる友達の半分はすでに結婚している。

僕はまだ大学も卒業していない。

着々と人生のステップを登って行く友人たちと、同じところでずっと足踏みを続けている自分とじゃ、その差は開いて行くばかりだ。

 

学生の頃のよく話したことは脇へと追いやられて行く。

音楽や映画や本などに代わって、現実的な話題が徐々に話を占めるようになっていた。

家庭、子供、仕事、家…

学生だった頃は、全く実感のなかった話題で盛り上がる。

そんな時改めて、自分が持たざる者なのだと言うことを知らされる。