群像

二十代も後半になってから、周りの友達の結婚式に参加することも増えて、一人取り残されているように感じてしまう。人生の階段ってやつを着実に登っている人を尻目に、自分は小銭をかき集めるようにバイトをしながらその日をやり過ごしていて、情けなくなる。その一方で、やりたいことをやっているという萎びかけた自負もまだ心の中でくすぶっていているんだ。

だから、最近は頭の中がごちゃごちゃしていて、いつも以上に何をやっていても手につかない。何か一つのことをしていても、やっている事と全く関係ない雑念がポンっと出てきて、考えをかき乱して行く。やらなければいけないことはわかっているのになぁ。この状況は、麓と中腹は濃い霧に覆われているのに山頂だけは微かに窺うことのできるのに似ている。目標は定まっているのに、そこに行くまでの道のりは不明瞭で、足を踏み入れた途端に、方向感覚を失ってしまう。闇雲に進んでいるうちに完全に道を見失ってしまうんだ。

頭の中が散らかったまま、焦燥に駆られるままに、あれこれと手を出している間は、何事かを成し遂げることは難しい。目標はあるのだから、ある程度そこに至る道を想定したら、あとは腰を据えて取り組まないとなぁ。

 

というなんか鬱屈した近況