台風が

さっきまで土砂降りだったのに、すっかり雨足が弱まって、いまでは傘なしでも出歩けるくらいにしか降っていない。台風が来た時はいつも思うのだけど、数分前に荒れ狂うように風が吹き、横なぐりの雨が降っていたと思うと、気がついたらそれがパタリと止んでいて、さっきと打って変わったように静寂が街いっぱいに広がっているときの不気味さが苦手だ。思い出したかのように、静まりかえった空気を引き裂くような突風が吹くと、何をしていても手がつかなくなってしまう。

台風は東から西というとても珍しい進路をとっているらしい。最近の自然災害の多さには、本当に辟易とする。

 

ルーーむ

今日は、2015年に公開された『ルーム』という映画をアマゾンプライムで観た。話題だったので、映画館で観ようと思っているうちにいつの間にか公開が終了していた映画。無料じゃなかったら、おそらくこの先観ることがなかったんじゃないかなと思う。

粗筋は大体次のような感じ。ネタバレあります

 

ルーム(字幕版)
 

 

 

 

 

 

7年もの間、納屋に監禁された女性が5歳の息子とそこから脱出することを決意する。ここから逆算するとわかるように、息子は、この女性が誘拐されてから2年目に、誘拐犯からレイプされてできた子供だ。納屋の扉は鉄製で暗証番号を入れなければ開かないようになっている。犯人は、この小さな納屋に二人を閉じ込め、毎週日曜日に食料などの生活必需品を持ってきては、女性の体を求める。

当然、この女性は、何度も逃げようと試みるのだけど、その度に力でねじ伏せられてしまう。最初に述べたように、この息子が5歳になったとき、この女性は、再びこの部屋から脱出することを決意する。今回は力で犯人に刃向かうのではなく、息子に死んだフリをさせて、犯人に息子を外に運び出してもらい、そこで息子に助けを読んでもらうという方法をとる。初めて、外の世界を見るこの5歳の少年は、その広さに圧倒されながらも、どうにか通りすがりの大人に保護してもらうことに成功する。

 

と大体ここまでで、物語の半分が終わる。この映画の面白さは、ここで物語が終わらないことだと思う。7年ぶりに出た外の世界で、二人は世間の好奇の目に晒されるし、両親はすでに離婚してしまっていて、母親は再婚してしまっている。女性はせっかく戻った世界で自らの場所を見出すことができず自殺未遂を犯してしまう。

最終的には、この二人は、この女性の母親やその再婚相手である義理の父の理解を得ながら徐々に普通の生活に戻ってゆく。

7年間も狭い部屋で監禁された状態で正気を保てるのかというのが疑問だったのだけど、この話はWikipediaで観たところ事実に基づいて作られているらしい。生まれたときから、部屋から一歩も出たことがなく、外の世界を全く知らない息子は、部屋の外の世界を非現実と捉えている。自由になった後も、度々、また監禁されていた時の部屋に戻りたいという希望を口にするも、若さも手伝って、外の世界に徐々に適応していく。それに対して、外の世界を十分に知っている女性が、あれだけ待ち望んだ脱出の後に、世間の冷酷さというものに蝕まれ、自殺未遂をしてしまうまでに気が病んでしまうのには、少しゾッとした。

『カメラを止めるな』も観たいし、エッシャー展も早く行かないと終わっちゃうし…

つまり、七月は忙しい。おやすみ

夏休み

夏休みも目前。

まだ、8月にもなっていないのにこの暑さなのか。関東は軒並み35度を超え、青梅に至っては40度にもなったとか。

この暑さじゃ何もする気にならないのは当然。だから、ブログの更新がおざなりになっても、それはしょうがないことなのだ。

だって、今日も寝苦しさとやり合わなきゃならんのだもの。

ほいじゃ。

山ほど

やらなきゃいけないことって、山ほどあるように見えるのだけど、そのほとんどは、本当にやらなきゃいけないことを隠すために自分で考え出したものだったりする。

だから、大抵の場合、最優先でやるべきことは簡単にピックアップすることができる。問題は、自分で考え出したさも必要であるかのように視界をちらついている瑣末なことからどうやって逃れるかということになる。

ということで、優先事項に向き合うために、やりたいことの断捨離をしています。

めんどくさーい

 

 

めんどくさいことって山ほどある。というか、ほとんどめんどくさいことしかない。でも、気合で『人間不平等起源論』と『エミール』を借りて来たので、今度こそ(何度目?)読みすすめていきたいと思う。

めんどくさいことがあった日こそ、やるべきことをきっちりやって、スカッとして一日を終えたい。

というわけです。