夏の思い出2

そうそう。 僕とSは、夏の残滓を掴むようにして、相席居酒屋へと続く階段を駆け下りたんだ。 目の前には、丸いガラス窓のついた真っ白い扉があった。その扉には、20歳以下御断りの張り紙が貼ってあった。その丸いガラスを通して、カラオケ店の受付カウンター…

夏の思い出1

ポツポツと秋の気配が漂ってくる日が増えた。 二階のリビングからは、公園で子供たちが上げる花火が見える。 夏らしいことを一切していないことに気がつき胸がキュとなる。 まだ間にあう。 立ち去ろうとする夏にしがみつくように、僕は友達にラインを送る。 …